満月の日
その頃、ハード達も地図を広げて作戦会議を開いていた。




「ティラ達が結界を張り直すだろう。俺達は町の出入り口を守れば良い。」




「しかし…、あんな弱々しい姉ちゃんに任せて良いのだろうか?」




ハードの言葉に町人の一人が弱音を吐く。




「ティラはああ見えても防御魔法が強いんです。彼女を信じて下さい。」




ピードの言葉に町人が、




「そりゃあ信じるけどさ…。そこの姉ちゃんはともかく、ボウズも戦うのか?危ないから、ボウズは避難した方が良いぞ?」




そこの姉ちゃんとボウズはリンとガンマのことだろう。




リンは腕を組んで黙っている。




ガンマは小さく笑った。
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