満月の日
そして、少しだけ回りが明るくなった頃、数え切れないほど沢山いたモンスター達は全滅した。




「チッ!!まさかあの旅人達がいたなんて!!とんだ計算違いだ!!」




宙に浮いてすべてを見ていたキンが舌打ちをする。




ふと空を見上げたハードと目が合い、キンは命の危険を感じる。




ハードは空を見上げながらリンに言った。




「リン!!俺の立っている場所に、水柱を作れ!!」




「はぁっ!?」




いきなりのことに、リンは間抜けな声を上げる。
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