満月の日
一方、キンは砦に帰ってきていた。




「キン…?その腕…、どうしたの…?」




帰ってくるなり、ミィルが心配そうに彼を見る。




「ちょっとヘマをしただけさ。これぐらい、放っておいても治る。」




キンはソッポを向き、その場に、ドカリと座った。




「くそっ!!許せない…!!絶対に許せない…!!僕を怒らせたこと…、後悔させてやる…!!」




「キン…?」




フツフツと、キンの体の回りは、怒りで黒いオーラが漂い、ミィルは不安そうな表情をした。
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