満月の日
第五章…赤い月
それから町に二・三日滞在し、ガンマ達は今、森の中を歩いていた。




薄暗く、不気味な静寂が辺りを包む。




森の隙間からわずかに見える空を見上げ、ハードが呟いた。




「今日は森の中で野宿だな。」




「はぁ…。野宿か…。」




「嫌になるなぁ…。」




ティラはため息をつき、ピードは肩を落とす。




「仕方ないだろ。夜中、下手に行動するよりマシだ。」




ハードの言葉に




「そうそ。大将の言う通りだぜ。」




「僕も賛成。」




と、リンとガンマは頷きながら言った。
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