満月の日
その後、夕食を取り、火を囲み、ハード以外眠りにつく。




パチッパチッと焚き火が燃える音以外、何もなく、辺りは静寂に包まれている。




(静か過ぎる…。)




ハードはそう思い、上を見上げた。




上にはたくさんの葉が空を覆い、わずかに見えた空には、不気味な赤い月が輝いていた。




嫌な月だ。




ハードはそう思った。
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