満月の日
「ここまでだ。まだまだ動きに隙があるな。」




「チッ。相変わらず、ケタ違いの強さだな。」




ハードの言葉にリンは舌打ちする。




「さて。次は誰だ?」




ハードの問いに手を上げたのはティラだった。




「私、防御魔法しか出来ないけど、見てもらって良いかな?」




「あぁ。構わない。」




「じゃっ、いきまーす。」




ティラはそこまで言うと、自分の回りにバリアを張った。




ハードはバリアを見た後、頭上の方を叩いた。




「ここが弱いな。」




「えっ?」




ティラが聞き直した瞬間、ハードが曲刀を頭上に叩き、同時にバリアがコナゴナに砕け散った。
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