満月の日
「何で!?何でこんなことをするの!?」




「それはキミ達がウザかったから。目障りなんだよね。僕の目の前で幸せそうに笑っているのが。だから僕がこの手で壊した。」




「なっ…!?」




あまりにも自分勝手な言葉に、ガンマはワナワナ震え出した。




「今すぐ元に戻せ!!」




ガンマはそう言って、くってかかろうとしたが、いきなり一人の中年の男が割り込んできた。




「なっ!?」




ガンマが驚くのも束の間、男は彼を気絶させた。




うなだれるガンマを腕に抱える。




男は鋭い目つきで旅人を見た。




「キミのことは知ってるよ。その子を助けてどうするつもりか知らないけど、今は僕に関わらない方がいいよ?じゃないと、いくらキミでも勝てないから。」
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