満月の日
「さて。最後はピード。お前だ。」




ハードは曲刀を肩に担ぎ、ピードを見た。




「うっ…。やっぱり、やるの…?」




「当たり前だろ。さっさと準備しろ。」




ピードの問いに、ハードはさも当然のように答える。




「頑張ってね、ピード!!」




「頑張れピード兄ちゃん!!」




「ほれっ!!いってこい!!」




ティラとガンマにそう言われ、挙げ句の果てに、リンに背中を叩かれ、その勢いで前に出される。




前の方では、ハードが目を光らせて立っていた。




しかし、これはあくまでピードから見た視線だが。
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