満月の日
(駄目だ僕!!殺される!!)




絶対に、そんなことはないのだが、ピードはそこまで極限状態になっていた。




「どうした?こないのか?」




対するハードは余裕の表情をしている。




「えぇい!!もう、どうにでもなれ!!いくぞ!!」




ピードはそう言うや否や、ハードにガムシャラに突進した。




「わっ!!わっ!!わっ!!」




自分から立ち向かったのは良かったが、剣同士がぶつかる度に、ピードは慌てる。




そして、二、三回しない内に、剣が弾かれてしまった。
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