満月の日
「ピード!!」




「兄ちゃん!!」




ティラとガンマは慌てて駆け寄り、リンはゆっくりと近付く。




「あったたたた…。少しは加減してよぉ…。」




ピードは背中をさすり、涙目でハードを見る。




ハードはピードと同じ目線になるよう腰を下ろし、彼に言った。




「ピード。お前、剣より武術の方が良いぞ。動きに無駄がないし、何よりキレがある。武術の方がお前は伸びるぞ。」




「……。」




ハードの言葉が信じられず、ピードはポカンとなるが、すぐ我に返った。
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