満月の日
「あっ!!もしかして、今日は賢者ゼロンの生誕日?」




ガンマが思い出したように言い、男はゆっくり頷いた。




「その通り!!良く知っているな、ボウズ!!」




「えへへ…。」




男の褒め言葉にガンマは照れ笑いを浮かべる。




「だから、こんなに賑やかなんだな。」




リンの言葉に主人は頷いた。




「そうだぜ。それより旅人さん。これから町の広場で魔法合戦があるんだ。優勝者には豪華賞品が出るぞ。魔法に自信があるヤツがいれば参加すると良いぜ。じゃあな。」




主人はそこまで言うとその場から立ち去った。
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