満月の日
宿屋の外から二人の掛け声が聞こえる。




「もっと重心を低くしろ!!」




「はい!!」




ドサッと投げられた音が空に響く。




「すぐ立たないと、ここで殺されるぞ!!」




「はい!!」




バキッ!!




ドカッ!!




ゴンッ!!




殴ったり、蹴ったりの音が響く。




「どうした?もう終わりか?」




汗一つ掻かないハードが聞く。




そこにはピードがズタボロになって横たわっていた。
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