満月の日
「僕…。こんなんで、ホントにリンより強くなるのかな…?」




「さぁな。アイツはアイツなりに努力しているからな。お前次第だろう。」




「…そう…だよね…。」




ハードはそこまで言うと、宿屋の方に立ち去った。




ザワザワと心地良い風が吹く。




ピードは一息つくと、額のヘアバンドを目元までずらした。
< 97 / 226 >

この作品をシェア

pagetop