満月の日
一方、ガンマ達は既に魔法合戦が終わり、ティラが嬉しそうに歩いていた。




彼女の背中には、白いマントがなびく。




「ティラ。そのマント、とても似合っているぞ。」




「フフッ。ありがとう、リン。」




リンの褒め言葉にティラは微笑む。




「それにしても、豪華賞品があらゆるタイプの攻撃を半減させるマントで、しかも、ティラ姉ちゃんが優勝するとは思わなかったよ。」




「ホントだよな。」




「あたし、自分の魔法には結構自信があったのにな。」




「仕方ないよ、リン。ティラ姉ちゃんの防御魔法で、右に出る人はまずいないよ。」




リンのため息混じりの声に、ガンマは苦笑いを浮かべた。




そこに、前の方から、ワラワラと人々が踊りながらやってきた。
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