紡ぐ
時は残酷に時間を奪う。


1時間、2時間があっというまに流れてしまう。



ボーイさんの「お時間です。」の言葉。


もっと、もっと話したいと思っても席を立たないといけない現実。


陽子の「今日もありがとう」の台詞。



陽子、1人で帰る道すがら僕はズッート考えてたんだよ。


もう、逢いに行くのは辞めよう。


結局、キャバ嬢とお客の関係だ!


なにが本当に笑った顔が見たい。だよ…。



俺が笑えないよ…。


そんな言葉を呟いて、そんな言葉を吐き捨てて…。


僕は1人に戻ってたんだよ。


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