月夜の散歩
「優…って寝てるし」


可愛い寝顔を見て少々和んだが


何だかイライラする


知ってるんならちゃんと教えてくれればいいのに!


「つまんないー!」


来なきゃ良かった…と思っていたらガチャリと部屋のドアが開いた


入って来たのは冬夜だった


「冬夜」


あたしは駆け寄り抱き付いた


ふわり…冬夜とは違う香り


─女物の香水

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