月夜の散歩
伏し目がちにあたしは言う


「ダメ…じゃないけど…怖いの…初めてだし…」


その途端カァァッと赤くなる顔をを両手で覆った


「俺だって…マジで好きな女を抱くのは初めてだ」


そう言ってあたしの手を片方とると自分の胸に当ててみせた


「あっ…凄くドキドキしてる」


「初めてだぜこんなの…マジありえねー」


ため息を吐いてあたしの肩に顔をうずめる


「いやなら言ってくれ…無理にはしたくねー」


そう言って少し身体を起こした
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