月夜の散歩
愛してる…
溜まり場についたあたしは涼子に電話して無事を知らせた
『陽菜!無事なの?何もされてない?ケガない?』
まるで母親のようにまくしたてる涼子に少し笑えて…少し泣けた…
「心配かけてごめんね?危機感もてって叱られちゃった…」
『でも無事で良かった…生きた心地しなかったもの』
「ホントごめんね…あたしダメダメだね」
『ホントだわ…ぐずっ…世話が焼けるったら…ないわよ!』
涼子が泣き笑いして話す
姉のようでもあり母のようでもあるがやはり涼子はあたしの親友だ
涼子に出会えて良かった…この人と友達になれて良かったと心から思う