月夜の散歩

耳元で囁くと冬夜は"くっ"と肩を上げる



「だっから…やめろって…陽菜っ」



「悶絶冬夜…またこれが毎日見られるんですね…ふふっ」



秦が怪しい笑みを浮かべる



「陽菜ちゃんだけだよ冬夜の怒りを買わないの」



嵐がげんなりして言う



「あたしだってお仕置きされるよー」



プクッと膨れたあたしの頬を指先で押す冬夜



「お仕置き…お前らが言うとなんか卑猥だなっ」

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