月夜の散歩
冬夜が通ると皆それぞれ挨拶し頭を下げていた


やっぱりこの人は総長なんだと思った


あたしは冬夜には不釣り合いなんじゃないかと思い自然と歩く速度が遅くなる


「何してんだ…ちゃんと歩け」


「あっ…ごめん」


回れ右して帰ろうかと思ったが冬夜に腕をガッチリ掴まれ引っ張られる


「お前今帰ろうとか思っただろ?」


「あっあははは…そっそんな訳ないでしょ?」


冷や汗タラリ…何故に解るの総長さん!


「もう俺からは逃げらんねぇ…愛してやるから覚悟しろよ…」


ぐっと腰を抱かれ耳元で囁いた


あたしはきっと今耳まで赤くなってるに違いない


自分でも解る位全身熱くなって崩れ落ちそうになる


冬夜はあたしの身体を引き寄せ抱き締めた
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