月夜の散歩
パッと手をとられ絡まりあう指


「ひやっ」


冬夜の熱を感じてあたしの胸がドキンとする


「俺から離れるなんてできねぇよ?」


耳元で囁くとニヤリと笑った


やー誰か助けて!!


ゾクリとして変な感覚が身体中を襲う


何なの?あたしどうしたんだろ変だ…


昨日のあたしと今日のあたし…何かが変わった様な気がした


冬夜に腰を抱かれたまま二階に上がると『事務所』と書かれたドアがあった


"ガチャ"


躊躇いもなく冬夜はドアを一気に開け中に入って行く
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