月夜の散歩
「ふーん…楽しかった?」


「んなワケねーだろ…」


不機嫌…


はぁーしょうがない


すっと立ち上がり冬夜の方へゆっくりと近づく


じっと見ていた冬夜が"何だ"と言う顔をする


トサッと冬夜の膝に座り


「ごめんね…」


あたしは耳元で囁いた


「くっ…」


ピクリとする冬夜の身体


「許してくれる?」


「わっわかったから…やっ…やめてくれ」
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