もう一度笑いあえるその日まで
この日から私はあつしと毎日電話するようになりました

夜の23時頃に電話をかけ日が昇る頃に電話を切る


だんだんあつしのことを知っていきました

家が私の隣の市であること
留学していたこと
長男であること
一年留年していて本当は三回生になる歳だということ
学校には週に二日しか来ていないこと
学校がない日は一日中バイトをして学費を自分で稼いでること


どんなに話しても話はつきませんでした


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