もう一度笑いあえるその日まで
次の日もあつしに電話をかけました

あつしは私に彼氏がいることを知っていましたが、私はあつしに彼女がいるかを知りませんでした

もし彼女がいたら…
と思うと聞けませんでした


正直ここまであつしとの距離が縮まるとは思っていなかったのです
卓也のことは大事だし、でも長谷さんは卓也にはない魅力がたくさんある…

卓也よりもかっこいい、面白い、オシャレ、男らしい
でも長谷さんと付き合えば、きっと心配なことはたくさんある

こんなに優しくて一緒にいて落ち着ける卓也という存在を離したくはない
このまま卓也とは付き合う
でも長谷さんとも仲良くしていたい

私はこんな身勝手な考えを抱いていました


どうせ長谷さんはモテるだろうから、また仲のいい子が現れれば私なんかすぐ飽きる
それまで遊んでもらおう


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