僕が僕でなくなる前に。
穏やかな時間と言う物は流れれば流れる分だけ、とても残酷な物だろう。

3日前のどしゃぶり雨の日。

此処数ヶ月具合の悪かった僕に、

突然君が初めて僕の目を真剣に見て教えてくれたね。

少し前の出来事だけど、きっと僕はこの先一生忘れる事はないと思う。

君が助けを願ったのは最初の内は誰かに狙われているからだと思っていた。

でも実際は……違った。

今にも泣き出しそうな赤い目、震えた声。

勇気を振り絞ってそれを教えてくれて、僕は本当に感謝しているよ。
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