牢獄の姫君



‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

屋敷───。


義母は怒っていた。





「フローラ!あなた何度呼んでもこないんだから!」

「お母様…別にいいじゃ…」


「アンヌ!あなたもですよ。ちゃらちゃらダンスばかり踊って!もうすぐお嫁に行く身なんですよ!で、フローラはどなたとしゃべっていたの?」


「…知らない人。話しかけられたから」


「アンヌがお嫁にいったらあなたもお嫁にいくんです。相手の方はお母様が選びます。あなたとアンヌは私の言うことを聞いていればいいの」












< 18 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop