牢獄の姫君
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屋敷───。
義母は怒っていた。
「フローラ!あなた何度呼んでもこないんだから!」
「お母様…別にいいじゃ…」
「アンヌ!あなたもですよ。ちゃらちゃらダンスばかり踊って!もうすぐお嫁に行く身なんですよ!で、フローラはどなたとしゃべっていたの?」
「…知らない人。話しかけられたから」
「アンヌがお嫁にいったらあなたもお嫁にいくんです。相手の方はお母様が選びます。あなたとアンヌは私の言うことを聞いていればいいの」