牢獄の姫君




次の日──。



私はまたいつもの噴水の前で座りながら月をみていた。



一人自由になれる瞬間だ。



宮廷から綺麗な歌声が聞こえる。



鎖が緩んでしまいそうなくらい優しい声。



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