Happy Pinky JINX
目の前には、二次会会場である創作居酒屋。
酔いを醒ますにしても冷たすぎる風が頬を掠める度、ブルッと身が竦む。
先に店内に入っていてもいいのだろうが、入ったとこで酒を飲めるわけでもなければ、間違いなくあと10分は誰も来ないだろう。
寒いし…暇だし…先に入るのも張り切ってるみたいでらしくねぇし…どっか入るか。
待ち時間の間、コーヒーでも飲んで時間を潰そうと思い立った俺は、引き出物の入った紙袋片手にキョロキョロと辺りを見回した。
「どっかいいとこ……あっ…」
瞬間、視線の先には見覚えのあるカフェ。
道路を挟んだ向かい側にあるソコは、以前、創の彼女に白衣を返して貰った場所であり、俺の思い人…坂下 杏奈のバイト先。
よりによってご近所サンかよ。
俺は手に持つ紙袋へと視線を落とすと、先程の親友達の言葉を思い出しながら、左手でガシガシと頭を掻いた。
酔いを醒ますにしても冷たすぎる風が頬を掠める度、ブルッと身が竦む。
先に店内に入っていてもいいのだろうが、入ったとこで酒を飲めるわけでもなければ、間違いなくあと10分は誰も来ないだろう。
寒いし…暇だし…先に入るのも張り切ってるみたいでらしくねぇし…どっか入るか。
待ち時間の間、コーヒーでも飲んで時間を潰そうと思い立った俺は、引き出物の入った紙袋片手にキョロキョロと辺りを見回した。
「どっかいいとこ……あっ…」
瞬間、視線の先には見覚えのあるカフェ。
道路を挟んだ向かい側にあるソコは、以前、創の彼女に白衣を返して貰った場所であり、俺の思い人…坂下 杏奈のバイト先。
よりによってご近所サンかよ。
俺は手に持つ紙袋へと視線を落とすと、先程の親友達の言葉を思い出しながら、左手でガシガシと頭を掻いた。