Happy Pinky JINX
紙袋の中…縛っていないビニール袋から覗くのはピンク色の花びら。
まったく。負けず嫌いというか、なんというか…。
周りを押しのけ、なんだかんだでブーケをキャッチしてしまった俺は、帰り際、「そのまま持ち歩くのもアレなんで…」と言う式場の人にブーケをビニール袋に入れて貰うと、あげるあげないは別として、引き出物の入っている紙袋の中にソレを入れていた。
そして運悪く、それを見ていた創と大和に、「絶対に渡せよ。渡さねぇと…お前の過去を片思いちゃんにバラす。」と、脅されてしまったのだ。
ぶっちゃけ、浮気などしたことのない俺にはバラされて困る過去はねーし。まぁ、しいて言えば彼女は作らずそれなりに適当に楽しく過ごしていた…ぐらいのことで、
とにかく、困ることは何もないのだが。
「………」
俺はビニール袋からブーケを取り出すと、ピンク色のブーケを凝視した。
何の花かも知らねぇ。
花言葉なんて、もちろん知らねぇ。
でも、アイツに似合いそうな気が…する。
まったく。負けず嫌いというか、なんというか…。
周りを押しのけ、なんだかんだでブーケをキャッチしてしまった俺は、帰り際、「そのまま持ち歩くのもアレなんで…」と言う式場の人にブーケをビニール袋に入れて貰うと、あげるあげないは別として、引き出物の入っている紙袋の中にソレを入れていた。
そして運悪く、それを見ていた創と大和に、「絶対に渡せよ。渡さねぇと…お前の過去を片思いちゃんにバラす。」と、脅されてしまったのだ。
ぶっちゃけ、浮気などしたことのない俺にはバラされて困る過去はねーし。まぁ、しいて言えば彼女は作らずそれなりに適当に楽しく過ごしていた…ぐらいのことで、
とにかく、困ることは何もないのだが。
「………」
俺はビニール袋からブーケを取り出すと、ピンク色のブーケを凝視した。
何の花かも知らねぇ。
花言葉なんて、もちろん知らねぇ。
でも、アイツに似合いそうな気が…する。