ねぇ、気づいてよ【短編】
都絵君は焦げていることなんて気にもとめず食べ始めた。
「……ん、ごちそうさま」
それだけ言うと都絵君はまた部屋に引っ込んでしまった。
こんな生活…もう、嫌なのに。
都絵君は無関心。
私は都絵君のお手伝いさん。
違うよね?本当は、違うよね?
都絵君の気持ちが…私に向いていないなら
そういってほしい。
まだ、私のこと好きならそういってほしい。
構わなくていいよ
無関心でいいよ
でもそのかわり
好き
って言って。
また前みたいに
日色が隣で寝てるとドキドキする
って言って。
私に何か…
言って