はちみつに願い事
そのまま、ココアを作った。
牛乳をあっためて、粉末を入れて。
温かいココアを持ってまたソファに戻った。
のんびりとココアを飲む。
お互い無言。
だけど、その空間が心地よかった。
あいの震えも止まってきてる。
「…ごちそうさま」
「はいよ」
コトン、とカップをテーブルに置く。
そのまま、ぼーっとした表情をしている。
俺もつられてぼーっとしていると、肩になにか重さを感じた。
あいがうたた寝して、俺に寄り掛かってる。
その寝顔が、無防備で。
だけどどこか淋しげで。
その寝顔を見ていると、なんだか俺のまぶたも重くなってきた…。