はちみつに願い事
ケーキを食べながら、くつろぎタイム。
お喋りして、お茶飲んで、またお喋り。
「はっ、もう12時すぎてる!」
勇が時計を見て驚く。
「まじだ。…帰るかぁー」
伸びをしながら、真哉さんが立ち上がる。
食器とコップを片付け、帰るしたく。
「ごちそうさまでした、真哉さん」
「とんでもないよ、また来てよあいちゃん。…おい、健留」
「はい?」
「あいちゃんめっちゃいい子。かわいい。お前は幸せ者だ」
「いや、だから」
「これは絶対惚れるね、お前」
「や、あの」
「逃がすなよ?」
「…はぁ」
否定する気もそがれて、力無く頷く。
真哉さんが離れたところで。
「ゴメン、あい。こうゆうのってからかわれるパターンになるよな」
「へーき。真哉さんに気にいられてよかったし。あ、あたしに惚れていいよ(笑)」
「惚れないから安心して」
「あは、残念」