はちみつに願い事
きっと、嫌な予感
「付き合わせて悪かったな、あい」
「ううん、全然へいき」
「あいつ、良くしゃべるよなー」
「そうだね。昔からの友達?」
「昔からっていうか、俺があの店で働き出してからだな。オーナーと美香が仲良かったんだ。気がついたら、知り合ってた」
「そっか、にこにこしてて可愛かった」
「あいつ、何考えてるかわかんないけど、良いやつだよ」
「うん、連絡先交換したし、ちゃんと連絡するよ」
「すぐにあいつから来ると思うよ」
「うん」
“あの人少し、こわいけど”
と、あいがちいさく呟いたのには、
気がつかなかった。