時空奏者



―――そんなやり取りのせいで忘れてたけど!


「あ、あの!!」


「はい?」



爽やかなロウ


「なんだよ?」


に対して、めんどくさそうなエレン。
…ちなみに不機嫌。

パニックに陥った脳はありえない言葉をはじき出す。


2人とも目力が半端無いですねっ!



って、ちがうちがう!!



「なんであたしの名前わかるの!?
それと!なんであたしが
ここに来なくちゃいけなかったの!?」


あとスキニーってだれ!?
捲し上げるハルカ。



苦笑いをしたあと
キッとエレンを睨みつけるロウ。

知らん振りをするエレン。


「んーとね?…名前が分かるのは
まあ、事前調査みたいなものでさ。
ここに来た…」



―――ちょっと待て!?



「事前調査…って何調べたんですか!?」


―――いや、変な事じゃなかったら
多分、大丈夫なんだけど…


苦笑いのロウ。

不安を感じるハルカに対し
ニヤリと妖しい笑みを浮かべるエレン。


「別に?家族構成と性格、
住所に学校と成績とか?
あぁ、あと身長と体重だな。
さっきも思ったけど、お前意外に重いん」



「死ねええぇぇっっ!!」



「は、ハルカ!落ち着いて!!」



ロウに体を取り押さえられるハルカ。


その様子をケケケと笑うエレン。


―――信じられない!!悪魔だ!!!


「ハルカ大丈夫!
エレンは悪魔なんて可愛いもんじゃないから!!」

「…おい」


―――さりげなく失礼だ。



「まあ、とりあえず落ち着いて。
なんでココに来てもらったとかはまた後でね。
…今ちょっとそこのバカに
色々聞かなきゃいけないこともあるし…」


「は、はぁ……あの、もう帰っても…?」



『ダメ!!』


…ですよねー



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