時空奏者



「んで、
どこまでブッ飛ばせば良いわけ?」



目が怪しく光る。

―――あ、危ないぞコレは!!


「いやいや、何か怖いし!
早く着替えなくちゃいけないし!

っていうか、あなた誰なの!?」


目をキョトンとさせ
そしてすぐに笑い始めた。


「その質問遅くねぇか?

まあいいけど、
それはまた後で説明してやるよ。

多分理解できないだろうけど」


「なっ!」


―――会ったばっかのガキに
なんかバカにされた!!


そして少女は憎たらしく
こう言ったのだ。



「あーあ、チコクだなー
怒られるんだろうなー
大変だろうなー」


少し、楽しげに。



「あぁっ!!」


ショックを受けるハルカ。



「ニヒヒ」


めちゃくちゃ
楽しそうな少女。


―――う、嘘でも
本当かもしんないし…!!

一世一代の賭けだ!!


そこまで
大袈裟にする必要もないが。



「お願い!その
【空間移動】とかいうの
やって!ね!?」



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