時空奏者
「めんどくさいからヤだ」
何言ってんのコイツ
とでも言いたげな少女。
「はぁ!?」
―――さっきまでしてくれそうな
勢いだったじゃなかった!?
しかし無情にも(?)
別れの時間がやってきて。
「じゃな。
また迎えに来るから」
ニヤリと笑い、何かを唱えた。
「えぇ!?」
―――また会うの!?
それはそれは大きな不安と
小さな頭痛がハルカを襲った。
あまりの痛さに
頭を抱えるハルカ。
そして、目を開けると…
「ったぁ~…
って、えぇ!?学校!?」
「何言ってんのハルカ」
バカじゃないのと笑う友達。
自分の姿を見ると
しっかり制服も着て
セミロングの髪も
…いつもより可愛くなってて
「えぇ~!?」
訳が分からなかったハルカであった。
「テスト始めるぞー」
―――ど、どうなってんの…!?
こうして波乱のテスト初日が
始まったのである。