時空奏者
裏口とは普段は
教師が出入りする校門の事だ。
まあ普通に生徒も出入りできるが
誰も使わない理由がただ1つ!
先生=怒られる
という鉄則の法則があるからである。
「え、うん。じゃあ
コンビニ前で待ってるね?」
「ごめんね!ありがと!!」
そう言うとさっさと
裏口めがけ走っていった
ハルカであった。
「変なハルカ」
―――どうしたのかな
「ほんとにな。
あたしからは逃げられねぇっつの」
「はぁ!?」
振り向くアキ。
ニヤリと笑う少女。
「さってと。あのバカ
くだらねぇ事しやがって」
さっきまで校門前にいたはずの少女が
目の前にいる。
―――ここまで
15分位かかるはずなのに…!
少女は
ヒラヒラ手を振りながら
「じゃな」
…スッと消えた。
「えぇ!?」
―――お払いに行かなくちゃ…!
…真っ暗闇の中
下にはアキがいた。
「…なにが御払いだよっ…!!
腹痛ぇわ…!!!」
その様子を見ていた少女は
腹を抱えて笑っていた。
―――さてと、
ハルカをお迎えに行くかな。
…あー、めんどくせっ!