時空奏者
宴に終わりはないのか
狂ってしまえと世界を転がす
「ぎゃーっ!」
「あはは!首弱いねぇ~?」
「ハルカ、てめぇうっせぇぞ」
―――みなさんお久しぶりです。ハルカです。
なぜか目が覚めたら、いつの間にかこっちの世界にいました。
そして。
別に求めてもないのに、
―――やたら色っぽい男が横にいます。(ちなみに赤髪悪魔も)
…少しその色っぽさを分けていただきたい。
横の男は、ずっと口元だけが笑ってるのに、目は全っ然笑ってない奇妙な感じで。
悔しいけど、それでも色っぽいです。
「誰!ちょっと、誰なの!?」
「さぁ?誰でしょ~?」
「うぅっ…耳元で話さな……ぎゃあぁぁ~!!」
「あ、横腹弱いんだ~?くくくっ、た~のしっ!」
「…おい、いい加減にしろ」
「そんなムキになんないでよ、エレン。…くくっ」
―――やっと離れてくれた…と思ったら、するっと腰に手がまわってきた。
セクハラで訴えるぞマジで。
「何なの!誰なの!?妙に色っぽいし!?
だけど、誰なの!?」
「…あれ、僕のこと知らなかった?」
「知るわけないでしょっ!」
「ふぅん…。へぇ、そうなんだ……?」
―――その意味深な笑顔に背筋が凍る。
…この人、ただものじゃない…!!
「おい。…余計なこと言ってみろ。
ぶっ壊すぞ」
「おーおー、恐ろしいねぇ、まったく…」
肩をすくめて笑ってから、エレンと2人だけでハルカにはわからない話をする。
「で?結局?」
「エレンってばひどいなー。楽な結果を期待させといてさあ…?
でも、どーせやるんでしょー?」
「まぁな…。
お披露目なんだったら、派手な方がヤグモが喜ぶし、な…」
「くくっ、そんで?」
「上のほうにマワしといて」
「了ー解」