時空奏者




―――別に、いいもんね。
話に入れないのはなんか嫌だけど。


ほら、エレンと違って大人だしね。

別に、


「おい、ハルカ。


…おい、そこでふてくされてるアホ女」


―――アホって言われても…


「おい、アホ女?」
「誰がアホ女かっ!!」


―――怒るけどもね!!?



「てめぇ以外に誰がいんだよ?」

「はぁ!?」

「あー…はいはい、そこまで。
エレンもからかいがいがあっても遊ぶなっての。

…ハルカさんも知ってるしょ?
エレンが仕方ねぇガキだってことぐらいさぁ?


ははっ、ピストルなんか持っていっちょ前にイキがってやがる。
似合ってないし、笑えるよねー?」


「っこん…のクソがっ!」
「俺とヤんのか?ビビりちゃん?」


―――……色気魔人凄い…


超楽しそう…。
しかも仕返しが超子供…。
てかエレンの顔が般若…
…何気に危ない単語あったけど、聞イテナイ、聞コエテナイカラ許シテ。



「…いてっ!危ないだろうが!」

「んな事知らねぇな!」


「おわっ、と…!それ反則でしょっ…」



バリン!

窓にひびが入る音、割れる音。


遠慮を知らない2人のヤり合い。…次の被害として遂に机が投げられそうだ。



「じゃ、ハルカさん。
エレンの機嫌とりよろしくねー?」

「あ、はーい」



―――って何故にー!?

機嫌取るとか絶対に嫌だあぁ!






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