時空奏者
コンビニに到着したハルカとアキ。
「あ、ハルカ!」
「アキー!!」
―――どうしよう!?
なんか、泣きそう!
あの、変な女の子も…
「ったく。
そんで逃げたつもりかよ?」
すんばらしい笑顔で
立ってましたか…。
あぁ、ほんとに立ってましたか……
なんか、マジで泣きそう……
てか、挫けそう。
「え、ハルカ知り合いなの!?」
「いや!?もう、全然!!
全くの赤の他人で…!!
いやあ、誰と勘違いして…」
ピタリとハルカのおでこに
あてられた銃が
カチリと音を立てる。
「撃つよ?」
「ひぃぃいいい!!!!!」
ハルカの今年最高の雄たけびだった。
まあ、普通はめったに叫ばないが。
「どうした!?
って、何をしてるんだ君は!!!
つ、通報するぞ!!!」
コンビニの袋片手に言われても
あんまりかっこよくないが
ハルカにとって一番輝いて見えた。
―――た、助かった…!!
ズンズン近寄ってくるのは
風紀の体育の先生だ。
たしか、空手で段持ちなはず!!
これならあの子も…
「…あー?
あんたから?」
次の瞬間。
先生が吹っ飛んだ。