時空奏者
「ぐはぁ!!」とか
何1つ言わずに。
「さてと。…行くか?」
あー、弱い弱い。
準備運動にもなんねぇし。
とか、言ってるし…
「…は、ハルカ…?」
アキが怯えきって
変な声になってたり
「っわ…!」
かと思ったら、
いつの間にかハルカは
なんか真っ暗な所にいた。
「つかまってろよ?」
「は、はい…!!」
―――てか、ここどこ!?
「ここは、まあトンネル的な?
なんか違ぇな…
んー…さっきの世界と
こっちの世界を繋げてる所」
「はぁ!?」
―――いやいやいやいや
おかしいよね!?
何言っちゃってんの!?
普通じゃありえないもん。
普通じゃ…ってあれ?
…という事は夢か。
そうか、夢だ。
これは夢…きっと、いや絶対に夢!
「おら!着いたぞ!
……何してんの?バカ?
いや、バカなのは知ってたけど」
ムニュ~とほっぺをひっぱるハルカ。
「ふ、ふめひゃにゃい…?
(ゆ、夢じゃない…?)」