大っ嫌い
桃子は私が彼氏と別れたことを知っている。
もちろん別れた理由も知っている。
別れた理由は彼氏に好きな子ができたから…。
元彼の名前は龍稀(りゅうき)。
優しくてかっこよくて笑ったときの顔が一番好きだった…。
「美晴、本当に大丈夫?やっぱりなんかあったんじゃないの?」
「なんにもないよ。」
本当はあったんだけどね。
辛いことがあって、昨日の夜ずっと泣いてた…。
本当は桃子に言いたいけど桃子に迷惑をかけたくないから…。
「美晴、本当のこと言って。美晴目が赤いよ。昨日泣いたんでしょ…。」
「でも…。」
「美晴、いつも言ってるけど迷惑じゃないからね。私は美晴が相談してくれることが嬉しいの!だから大丈夫だよ。話して。」