青春サプリメント
そんなある日。
我が「あ~ん、ケーキ食べ過ぎたぁ。涙。ダイエットしなきゃ★」と思いながら歩いていると、どこからか悲鳴が聞こえた。
「きゃーっ!強盗よー!」
大声を上げて指をさす女性の横を いかにも強盗ですよ私、テヘッ☆という感じの男が女物のセカンドバッグを持ってこちらへ走ってくる。
「ははーん!
待てって言われて待つ人間なんていねーよ!」
ごもっともなのだが、ここでのポイントは、この事件が起きてから 誰一人として「待て」なんて言ってる人はいないということだ。
我の横をその強盗が通り抜けようとしたそのとき。
「待てーーーーーい!」
この事件が起きてから初めて「待て」と言った奴が現れた。