Time is gone
「もったいないけど、しょうがないわよね? うん、しょうがない! 私の手元に来て一週間くらいだったけど、ありがとう。人生はたった一週間でも変わるのね? なら、時間はたっぷりある。私はまだ二十五歳だもの。寿命は、たっぷりと残されているわ。……ではさようなら、時計さん。その力でもっと沢山の迷える子羊たちを救ってください。それを、切に願います」
私はそう時計に語りかけ、目に付いた骨董品店に足を踏み入れた。