END6ヶ月間生存日記

思いの行方

チュン‥チュン‥




章『‥‥‥‥‥‥‥‥んっ‥』

「‥‥章大おはよう‥???」

章『‥‥ん〜???今何時???

「まだ8時やで??」

章『‥‥おはよう(笑)』




病室の大きな窓からは太陽の光が差し込んで

部屋中を照らし出している。

俺は優希との約束の通り病室に泊まった。

冷たいパイプ椅子に座って優希と頭を並べて寝た。




章『あれ???この毛布‥』




俺の肩には昨日の晩にはかかっていなかった

毛布が1枚かぶせられていた。




「寒いかな〜??思って(笑)」

章『優希がかけてくれたん???』

「そうやで〜」




朝日が窓から差し込んだ逆光で優希の顔はよう見えんけどうっすら笑顔なのが見える。




章『今日仕事あるからまた夕方くるな???』

「うん多分あたし帰れるの夜やからまた夕方(笑)」

章『1日入院って何かおもろいな(笑)』

「おもんないわ(笑)」

章『じゃ−いったん帰るな??』

「うん!!!!‥‥‥章大??」

章『なんやねん??(笑)』

「‥‥‥ありがとう‥」

章『俺は魔法使いやで??お礼なんていらへんわ(笑)』




ガラっバン‥




朝の病院は静かで病室を後にして廊下をそそくさと歩いた。
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