END6ヶ月間生存日記
第3章 夜明けの町

駆け落ち恋

コッチッコッチッコッチッコッチッ

ポタッポタッポタッポタッポタッ




章『ん‥‥‥‥−???』




俺はいつのまにか以前みたいにパイプ椅子に座ったまままた寝てしまっていた。

机の上にはやりかけていたトランプがちらばっていて

その横のベットで優希はすやすやと寝ているようやった‥

コッチッコッチッコッチッコッチッ‥




章『‥‥‥‥何時や???』




時計の針を見ると朝の5時を指していた‥

窓の外を見るとうっすら空が色づいてきていた‥

コッチッコッチッコッチッコッチッ

ポタッポタッポタッポタッポタッ

俺と優希しかいない病室には‥

ただただ時間を刻む時計の音と‥

優希の点滴の水滴の音だけが寂しく響きつづけている。

ガタンッ‥




章『寒っ‥‥‥』




俺は座っていたパイプ椅子から立ちあがり‥

病室の大きな窓の前にたって病室からの景色を眺めた‥

冬なだけあって‥

病室の空気はどこかひんやりとつめたくて

窓は結露で曇ってしまっていた。




章『‥‥‥‥亮‥‥‥‥なんでなんや‥』




キュッキュッ‥

結露で曇ったガラスを軽く手で拭き取ってうっすら色づきだした空をみた。

俺には亮が‥

あんなひどいことするやつには思われへん‥
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