END6ヶ月間生存日記
「‥‥はや起きやね??」

章『優希起きてたん???』

「いや今起きた‥」

章『ごめん起こしてもうたな??』

「ええよ‥」




そう言うて優希は1回にこって笑って‥

べットから立ち上がり俺がおる窓まで

点滴台をひきつれてよろよろ歩いてきた。




「‥‥‥朝日‥‥綺麗やな‥??」

章『‥‥俺も久々に見たわ‥朝日なんて‥』




結露の向こうに見える空は‥

今までみたどの空よりきれいで切なかった。




「このまま入院か‥‥‥いややな‥」

章『‥‥‥‥そうやな‥でも俺毎日来るで??』

「本間かいな(笑)」

章『毎日きてトランプの相手したるわ(笑)』

「ええわ〜(笑)章大トランプ弱いもん(笑)」

章『じゃ何すんねん他になんかあるん??』

「‥‥‥‥‥んとな‥」




コッチッコッチッコッチッコッチッ

ポタッポタッポタッポタッポタッ

2人が黙るとやはり病室には時計と水滴の音だけが静かに響いている。
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