END6ヶ月間生存日記
亮『‥‥‥‥‥』




カタカタカタ‥

先ほどまで慌しかった病院の廊下が静まりかえり‥

静かに窓ガラスがカタカタと鳴っている。




章『‥‥‥‥‥‥‥ごめん‥』




優希が公園のベンチで‥

俺の隣で意識を失ってもうた‥

亮が来てすぐ病院に救急車で運ばれてんけど‥

危ない状態‥。




亮『‥‥‥‥‥‥何がや‥‥‥??』




うつむいたまま亮が話だす。




章『‥‥‥優希が‥‥‥』




ガタンッ




亮『‥‥‥何で‥‥‥何でだまっててんや?‥』




亮が俺の胸ぐらを掴んで言う。




章『‥‥‥‥‥言われへん‥かってんや‥』

亮『‥‥‥‥‥いくらでも言えたやろがっ!!!!!』




ドンカシャンっ!!!!!!

いきおいよく亮は俺を突き放す‥

俺はいきおいよく病院の廊下に倒れこむ‥

でも‥

痛みはあらへん。

今なら優希がよくいうたこの言葉の意味がよく分る。




章『ゴホンッごぼっ‥‥‥‥‥』

亮『‥‥知ってたら‥‥‥知ってたら‥‥っ‥‥‥‥もっともっと‥‥‥優しく出来たんや‥もっとっ‥‥‥もっと‥‥っ』




亮は泣いとった。

声も出さずに静かに泣きつづけてた。
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