END6ヶ月間生存日記
信『でも‥‥章大‥お前も病院行かんでええんか??』




素朴な質問や‥

信五先輩からしたら疑問に思うのはあたり前や。




信『そんなに大事ならなんで‥』

章『僕じゃ‥ダメなんです‥』

信『‥‥‥‥なんでや??』

章『優希は‥俺やなくて亮やないとだめなんです‥』




どんなに思っても‥

やっぱり優希は亮が好きで‥

どんなに側にいても‥

やっぱり優希がおって欲しいんは亮‥




章『僕じゃ‥優希守りきれないんです‥っ‥』




情けない‥

精一杯頑張ったはずやったのに残ったのは後悔の一文字‥




信『泣くほど辛いんなら‥会えばええやんか‥‥』




赤くはれ上がるほど昨日泣いた俺の目からもう流れる涙は残ってへんと思ってた‥




章『俺じゃ‥っもう‥どうにも出来ないんです‥っ最後くらい亮に‥っ』




ポタッポタッポタッ

けど涙はとまらへん‥

次々とあふれては小さな音をなしながら廊下の床に落ちていく。




信『お前が‥それでええんならええけどな‥‥‥』




信五先輩は歯がゆい表情で泣き崩れる俺を見て休憩室に一人帰って行った‥




章『‥‥‥っ‥‥』




俺に病院へ行く資格はあれへんねん‥




章「優希に会う資格あれへんねん‥‥‥っ‥」
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