END6ヶ月間生存日記
「ゴホ‥ゴホ‥章大‥何で病院来てくれへんかったん‥っ」

章『‥‥‥‥俺は‥優希に会う勇気があらへんかってん‥』

「‥‥‥ゴホッ‥‥」

章『ごめんな‥本間‥』




お互いに抱き合いながら涙を流す‥

キツク抱きしめるとより一層優希の痩せた体を肌に感じる‥




「もう離れんといてやっ‥」

章『離せへん‥離せへんから‥』

「ゴホ‥ゴホッ‥ゴホ‥章大‥っ」

章『優希???大丈夫なんかいな???』

「ゴホ‥大丈夫‥。章大‥???今でも‥」




不思議にさっきまで冷たく吹いていた風がやむ。








「今でも‥あたしの魔法使い??」








涙を流しながら言う優希が好きや‥

どんな時も強がってた優希が好きや‥

今目間の前におる優希が好きや‥

これほど俺は人好きなった事なかってん‥

愛した事あらへんかったから‥








章『そうやっ‥俺は優希の魔法使いや‥っ』








分れへんかってん‥

全部‥

全部‥

夕日が西の空にしずんで行くのが嫌でも目に焼きつく

赤くて眩しくていやでも目にはいる‥
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